TOEFLのテスト概要について

英語力を測るTOEFL

TOEFLとは、Test of English as a Foreign Languageの略です。
英語を母校語としていない人を対象に行われる試験です。

試験を作っているのはアメリカのテスト開発機構ETS(Educational Testing Service)であり、試験の運営もこのETSが行なっています。
このETSは同じような試験のTOEICの運用もしている団体です。
TOEICの問題は、日常会話やビジネスシーンで役立つ英語の題材がメインなのに対して、TOEFLはより学術的な内容になっており、留学希望者の英語力を測る指標となっています。

TOEFLは留学生の中でも特に北米圏への留学を希望する人にとっては必須の試験といえるものです。
TOEFLを受験したときに出るスコアは多くの大学の出願書類に添付することが認められているものになっています。
受験者も世界で70万人、実施国は180カ国にも及ぶ国際的に認知度の高い試験なのです。

TOEFLの歴史

TOEFLがスタートしたのは1964年からです。
当初はペーパーテスト形式のPBT(Paper-Based Testing)で行われてきましたが、1998年からはCBT(Computer-Based Testing)と呼ばれるコンピューターでの受験が行われるようになり、試験の出題内容にもライティングが必須となるという変更が起きています。

2005年からは試験形式は問題の提供から答案の回収までの全てをオンラインで行えるTOEFL iBT(Internet-Based Testing)という形式に変更がされました。
現在、インターネット環境が整っていない地域ではPBTとiBTとが併用されていますが、日本では公開試験は全てiBT形式で行われています。

TOEFLの試験対策

最近では高校から留学をしたり、高校卒業と同時に海外の大学へと入学したりする人も増えています。
グローバル化によって学習する場所も仕事をする場所も日本だけでなく世界各国に開かれているため、この流れはどんどん進んでいくこととなるでしょう。

そこで、これからもっとTOEFLの必要性は日本の中で浸透していくことが予想されており、早いうちからスコアを取得しておくことが必要となっていきます。
高得点を取得するために気をつけるべきことが、英語の力をつけることではなく、TOEFLの対策をすることが重要であるということです。

TOEFLはReading, Listening, Speaking, Writingの4分野からなり各30点の合計120点満点のテストです。
海外の大学院に行くためには79点、理系のトップ校に行くならば100点が必要と言われています。

試験の対策をする際には、4つの分野から自分の得意な分野、点の取れる分野がどこであるかを考えることから始めます。
日本人の多くが得点を取りやすいセクションはReadingと言われています。
そこで、まずはここで満点が取れるよう勉強をしていきましょう。

Readingが得点しやすい理由として基本的な問題形式が決まっているので試験のパターンになれることで得点をしやすいところにあります。
特に選択肢の消去の仕方についてマスターすれば確実に得点につながります。

日頃から英語を読むことに慣れていない人は、しばらくは問題文を読むのに時間がかかってしまいそれで点を落とすことがあります。
この英文を読む作業を繰り返すとWritingのスキルアップにもつながるので、答え方の練習と合わせて速読の練習もしておくことが望ましいです。