注目を集めている資格の一つ「ケア クラーク®技能認定試験」を取得するには
ケアクラークとは
ケアクラークは介護関連施設に勤務をして介護報酬を計算するという、経理を主に担当する仕事です。
なお「ケアクラーク」というのは一般財団法人日本医療教育財団によって主催されている「ケアクラーク技能認定試験」の合格者が使用することができる職業名称です。
介護報酬の計算業務をするためには何らかの資格が必須になっているわけではありませんが、より実務に近い内容を学習することができる「ケアクラーク」は業界内では高い知名度があります。
介護施設によっては即戦力となる人材を求めるためにケアクラーク資格者を優先的に採用していたり、求人の条件にしていたりします。
取得をすることにより、介護施設内での会計・経理の方法がわかるので、施設で勤務をする前に取得をしておくことがおすすめです。
資格を取得する方法
「ケアクラーク技能認定試験」は、年に6回(4月、6月、8月、10月、12月、2月)に試験が行われています。
試験地は各都道府県の公共施設となっているので、自分が受けたい地域の試験要項を参考にしてみてください。
受験資格は特にありませんので、公式のテキストや通信講座などで学習をすることで誰でも合格のチャンスがあります。
試験は筆記試験と実技試験の2つがあり、それぞれ介護事務についての実務から出題される形式です。
実技試験では実際の介護報酬計算業務を模擬として行うようになっています。
試験は2ヶ月前~2週間前までが受付期間となっているので、自分の都合に合わせて出し忘れのないように申込用紙を提出しましょう。
申請続きが正しく行われると受験票が届くので、それを持って試験会場に向かいます。
資格取得のメリット
ケアクラークとよく似た資格として「介護事務管理士」というものがあります。
「介護事務管理士」はJSMA(技能認定振興協会)によって開催されている資格試験で、ケアクラーク同様に介護事務に就業する人向けの内容です。
これから介護業界に就職したいという人にとっては「介護事務管理士」と「ケアクラーク」のどちらを目指すか悩むところですが、ケアクラークの場合は介護報酬の計算以外にも、高齢者の心理やコミュニケーション学といった広範囲を学習します。
そのため介護報酬について既にある程度知識がある人も、より仕事の幅を広げるためにケアクラークを取得するということがあります。
ケアクラークを取得することで、介護報酬計算だけでなくより積極的な介護実務に携わることができるようになるのです。
いちはやく介護報酬の計算方法を身に着けたいという人には「介護事務管理士」の方がよいでしょうが、長く介護の仕事をしていくならばケアクラークを目指すほうがメリットは大きいでしょう。