DTPエキスパートってどんな資格?

DTPエキスパートとは

DTPエキスパートはパソコンを使って制作する印刷物について、広告の効果を専門的な立場から提案をすることができる資格です。

DTPとは「Desk Top Publishing」の略で、画面上から文字や図形、写真、イラストを配置してそれをコンピュータのデータとして印刷物に反映させていくことを言います。

現在においてはすっかりパソコンを使用した制作が当然になりましたが、以前までは印刷物というのは写真や文字を切り貼りして作るということが一般的だったので、パソコンを使用することを「DTP」と区別をしていました。

DTPを使って印刷物を制作する仕事としては「DTPオペレーター」がありますが、DTPエキスパートはそれをさらに積極的に企画していくということが主な業務です。

DTPエキスパート資格を受験するときには、DTPそのものの技術や方法の他に、色や印刷技術の基礎知識、さらに情報システムやコミュニケーション学といった広告効果を高めるための知識を学びます。

資格取得のメリット

DTPエキスパート試験を主催しているのはJAGAT(公益社団法人日本印刷技術者協会)です。

JAGATでは、より高度な印刷物を制作する人材を育成するために、印刷会社に対してDTPエキスパートの資格取得を推奨しています。

資格試験に合格をすることで2年間の認定を受けることができ、2年毎に更新のための講習と試験を受けることになります。

取得した資格が失効した場合でも、再取得をすることが可能となっているので、一時期離職をしてブランクがあるという人にとっても役立つ資格と言えるでしょう。

DTPエキスパート資格があることで、印刷業界の流れを知っており企画に携わることができるということで、営業職や企画職として印刷会社や広告代理店での就職がしやすくなります。

DTPの知識があることで、どういった広告や印刷物を作成すればよりターゲットにとって適したものになるかを考えることができるので、印刷関連の仕事に就くならぜひとっておきたい資格です。

資格を取得する方法

資格試験は年に2回開催されています。
受験資格は特に設けられていないので、公式のテキストや過去問を使用したり、通信講座などで勉強をするとよいでしょう。

資格そのものは決して難易度が高いものではなく、だいたい30時間程度勉強をすれば合格ラインに達することが可能です。

試験では学科試験と実技試験があり、実技では課題制作を実際にDTPを用いて行います。

よく似た資格試験としてDTP検定という株式会社ボーンデジタルが主催している民間資格があります。
ただ知名度や業界での影響を考えたとき、DTPエキスパートの方がおすすめです。