ITパスポートの資格って高校生には難しいの?

高校生の合格率

ITパスポートは、IT系資格試験を幅広く行っているIPA(情報処理推進機構)によって主催されている、基本的なITに関する知識を取得するための資格です。

通称「iパス」と言われることもあり、特にこれから初めて仕事に就く若い世代の取得が強く勧められています。

ITパスポート試験で問われるのは、プログラマーやシステムエンジニアになれるような専門的なものではなく、IT系技術のごく基本の基本という部分です。

しかし現在ではIT系の知識はどのような職種であっても必ず必要とされているので、少なくとも事務系など直接ITと関係ない業務においても最低限備えておきたい知識についてまとめています。

ITパスポート試験全体の合格率は毎年40~50%程度で推移している傾向です。
しかし高校生の受験生に限定して言えば毎年30%程度と、全体平均を大きく下回る結果となっています。

ITパスポート試験の合格を入学優遇の条件にしている大学もあることから、決して高校生にとってデメリットの大きな試験ではないにも関わらず、関心全体が低いということは大きな問題といえるでしょう。

ITパスポートを取得するメリット

就職や進学での優遇はもちろんですが、ITパスポートを取得することによって得られるメリットは他にも多数あります。

ITパスポート試験は以前までは「システムアドミニストレーター初級(通称シスアド)」と言われる試験として行われていましたが、それは全体平均20~30%が合格率の比較的難しい試験でした。

あえて難易度を落としたITパスポート試験では、一般的な知識として知っておくべき項目に出題範囲を絞っているので、覚えておくことにより業務や自宅で使用するインターネットやパソコンについて仕組みを知ることができるようになっています。

IT化やIT業務と耳にしていても、実際にはどういったしくみでどういうふうにサービスが提供されているかを理解している人は少ないので、それを知るだけでもかなり日常生活でのものの見方が広くなります。

おすすめの勉強法

高校生に限定すれば合格率の低いITパスポート試験ですが、全体としては難易度は高くない資格試験です。

合格条件もかなり緩やかに定められており、全体の6割程度が正答であれば合格ラインに届きます。

資格試験のための勉強方法としては、とにかく過去問にあたり、完全に答えられるようにするということが大切です。

ITパスポート試験では毎年6~7割が過去問とほぼ同じ内容で出題されているので、過去問を完全に解けるようになれば、それだけで合格ラインに届きます。

ですので少なくとも過去3回分くらいの過去問を繰り返し勉強し、確実に正答できるようにすれば、それだけで合格はできるでしょう。